軟骨内骨化と膜内骨化
骨が作られる過程は2種類あります。今回はこれがすぐ分かるようになります。
みなさん 勉強お疲れ様です。作業療法士国家試験対策講座 SakuraSaku Roomを運営しているさくらです。
今回は骨形成過程についてです。
なんとなく分かっている感じがする部分ですが、骨形成の順番を意識すると理解できますよ。
では一緒に勉強していきましょう!
骨形成過程=骨化
骨が作られていく過程を骨形成過程といいます。骨化と同じことです。
骨形成過程は2種類
- 軟骨内骨化
- 膜内骨化
軟骨内骨化は軟骨組織が骨組織に置き換わること
軟骨組織から骨組織に変化することを軟骨内骨化といいます。軟骨内骨化は一次骨化と二次骨化があります。一次骨化が進むと二次骨化にうつっていきます。
軟骨内骨化で作られた骨を置換骨といいます。
骨端軟骨板で軟骨が作られます。骨端軟骨板は成長板や成長軟骨板ともいいます。骨端軟骨板は20歳くらいには骨化して骨端線になります。骨端軟骨板は骨の長さが長くなることに関係しています。
- 一次骨化:骨幹の中央部で骨組織に置き換わること
- 二次骨化:骨端部で骨組織に置き換わること
軟骨外骨化は骨幹の周囲の骨組織が作られること
一次骨化や二次骨化は骨の長さに関する骨化です。骨の周囲の骨組織を作ることを軟骨外骨化といいます。骨膜にある骨芽細胞によって骨の周囲に骨組織が作られます。
骨膜は骨の太さの増大に関係しています。
膜内骨化は軟骨組織を経ないで骨組織が作られること
膜内骨化は膜性骨化ともいいます。軟骨内骨化は軟骨を作ってから骨組織に置き換えていました。膜内骨化は軟骨組織を作らないで、直接骨組織を作ることです。
膜内骨化で作られた骨を膜性骨といいます。
頭蓋骨の大部分や鎖骨、肩甲骨などの扁平骨は膜内骨化で作られます。
軟骨内骨化と軟骨外骨化を図にしました。
骨の元になる硝子軟骨が作られます。その中央部で軟骨内骨化が始まります。それが一次骨化中心です。骨化は両端に向かって進みます。骨幹の両端で軟骨から骨に変わっていきます。軟骨から骨に変わっていくところが骨端軟骨板です。一次骨化している部分には血管が入ってきます。
成長が進むと骨端部にも血管が入ってきて、両端でも骨化が始まります。両端の骨化の中心が二次骨化中心です。
20歳過ぎまで軟骨が骨組織に変わります。骨端軟骨板は骨の成長が止まると骨化して骨端線になります。骨端線になった後は骨は成長しにくくなります。
軟骨の外側には軟骨膜という膜があり、その膜の内部にある骨芽細胞が骨細胞に置き換えます。これを軟骨外骨化といいます。
まとめ
- 骨形成過程には軟骨内骨化と膜内骨化がある
- 軟骨内骨化には一次骨化と二次骨化がある
- 骨端軟骨板は骨の長さの成長に、骨膜は骨の太さの成長に関係
- 膜内骨化は軟骨を経ないで直接骨細胞ができること
- 頭蓋骨や鎖骨、扁平骨は膜内骨化
課題ノートにまとめて覚えましょう
上記の図を印刷、もしくはノートに書き、最初の図を参考に空欄を入れてみましょう。書き入れることで、言葉の内容を考えるきっかけになります。
下に答えを入れた図がありますので、自分が入れた言葉と答え合わせをしてみてください。自分の理解度が分かります。
あとは覚えるだけです。空欄に書いた言葉に赤ペンを引き、赤シートで隠して覚えましょう。また、アプリなどを使ってもよいでしょう。白紙の図にもう一度書いてもよいでしょう。自分の覚えやすいやり方で覚えましょう。
課題ノートの答え:自分でノートに記入してから見てください
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