破骨細胞の抑制

破骨細胞が抑制されると血漿のカルシウムイオン濃度が低下します
作業療法士国家試験対策 国試がわかる(こくわか) を運営しているさくらです
今回は破骨細胞の抑制です
では、一緒に勉強していきましょう!
血漿のカルシウムイオン濃度が低下するとカルシトニンを分泌
血漿のカルシウムイオン濃度が上昇すると、甲状腺からカルシトニンというホルモンを分泌させます

破骨細胞はカルシウムイオンを血漿へ供給
破骨細胞は古い骨を取り除いて、リンとカルシウムイオンを血漿へ供給します

破骨細胞の役割については「骨吸収と骨形成」をご覧ください
YouTubeでも解説しています
カルシトニンは破骨細胞を抑制
甲状腺から分泌されたカルシトニンは破骨細胞を抑制します
破骨細胞は古い骨質を取り除いて、血漿へリンとカルシウムイオンを供給します
この作用が抑制されますので、血漿へカルシウムイオンが供給されにくくなります

カルシトニンは腎臓のカルシウムイオンの再吸収を抑制
カルシトニンは腎臓でのカルシウムイオンの再吸収を抑制し、カルシウムイオンを尿と一緒に排泄させることで、血漿中のカルシウムイオンの濃度を低下させます

アンドロゲンは破骨細胞を抑制し、骨芽細胞を活性化
精巣から分泌されるアンドロゲンという男性ホルモンは破骨細胞を抑制します
破骨細胞が抑制されますので、血漿へカルシウムイオンの供給が抑えられます。よって血漿のカルシウムイオン濃度が低下します
アンドロゲンは骨芽細胞を活性化しますので、骨新生(骨を新たに作る)を促進します

エストロゲンは破骨細胞を抑制
卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンは破骨細胞を抑制します
破骨細胞が抑制されますので、血漿へカルシウムイオンの供給が抑えられます。よって血漿のカルシウムイオン濃度が低下します
エストロゲンは卵胞ホルモンです

<まとめ>破骨細胞の抑制はカルシウムイオン濃度を低下
カルシウムイオンが血漿中に多くなりすぎると、甲状腺からカルシトニンというホルモンが分泌され、破骨細胞を抑制します
よって、カルシウムイオンが血漿中に流れていくのを抑えます。つまり、血漿中のカルシウムイオンの濃度が低下します
また、腎臓でのカルシウムイオンの再吸収を抑える役割もしますので、カルシウムイオンは腎臓で吸収されにくくなり、カルシウムイオンの排泄を促進します
精巣で作られているアンドロゲンという男性ホルモンは破骨細胞のを抑制するので、骨吸収を抑制し、骨芽細胞を活性化し骨新生を促進します
卵巣で作られるエストロゲンという女性ホルモンは破骨細胞の活動を抑制し、骨の吸収を抑制します。エストロゲンは卵胞ホルモンです

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YouTubeで破骨細胞の抑制を説明していますので、確認してみましょう。
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イラスト:イラストAC