破骨細胞を抑制するホルモン
骨はカルシウムイオンの出し入れに関係します。その調節をしているのがホルモンです。今回はカルシウムイオンの放出を少なくするホルモンについて、すぐ分かるようになります。
みなさん 勉強お疲れ様です。作業療法士国家試験対策講座 SakuraSaku Roomを運営しているさくらです。
今回は骨に関するホルモンについての第2弾です。
ホルモンって、いろいろ同じような名前があって、ごちゃごちゃしますよね。少しずつ見慣れていくと、慣れてきますよ。
では一緒に勉強していきましょう!
カルシウムイオンを血中に多く流すかどうかが中心
骨に関係するホルモンは破骨細胞を活性化させるか、抑制させるかがポイントです。
破骨細胞は血液中にカルシウムイオンを多く流すか、流す量を少なくするかを調整します。
つまり骨に関係するホルモンはカルシウムイオンの調節を行うという役割になります。
破骨細胞を抑制させるのはカルシトニン・アンドロゲン・エストロゲン
破骨細胞が古い骨を取り除いて、リンとカルシウムイオンを血漿に加えます。
破骨細胞を抑制させると、カルシウムイオンを血中に流すのを押さえます。つまり、体からカルシウムイオンを排泄させるということです。
カルシウムイオンが血漿中に多くなり過ぎると破骨細胞の働きを抑制します。よってカルシウムイオンが血漿中に流れていくのを押さえます。
破骨細胞を抑制するのはカルシトニン・アンドロゲン・エストロゲンです。
カルシトニンは甲状腺から出るホルモン
カルシトニンは甲状腺から出るホルモンで、破骨細胞の動きを抑制します。
カルシトニンは腎臓にも作用し、カルシウムイオンの排出を促します。
アンドロゲンは精巣で作られるホルモン
アンドロゲンは男性ホルモンの一種で精巣で作られています。アンドロゲンは破骨細胞の働きを抑制する作用があります。また、骨芽細胞には活性化する働きがあり、どんどん骨を作るように働きかけます。あまり骨を破壊せず、作ることを促す、つまり、カルシウムイオンは骨で使われますので、血漿にあるカルシウムイオンが骨に蓄積されるということになります。
エストロゲンは卵巣で作られるホルモン
エストロゲンは女性ホルモンの一種で卵巣で作られます。エストロゲンは破骨細胞の働きを抑制する作用があります。エストロゲンは骨芽細胞を促進する作用はありません。
女性は閉経後、骨粗しょう症になりやすいと言われます。通常はエストロゲンが破骨細胞の働きを抑制してくれるので骨が破壊されることは少なくなっています。閉経後、エストロゲンが少なくなると、破骨細胞の働きを抑制してくれなくなりますので、破骨細胞は本来の働きをする、つまり骨を破壊する要素が強まるということになります。そのため、骨が弱くなり、骨粗しょう症につながりやすくなります。
まとめ
- 破骨細胞は血中(血漿)にカルシウムイオンを多く流す
- 破骨細胞を抑制するのは、カルシトニン・アンドロゲン・エストロゲン
- カルシトニンは破骨細胞の働きを抑制して、カルシウムイオンが血中に流れるのを押さえる
- アンドロゲンは破骨細胞を抑制する、骨芽細胞を活性化し、血中にカルシウムイオンが少なくなるようにする
- エストロゲンは破骨細胞を抑制する
課題ノートにまとめて覚えましょう
上記の図を印刷、もしくはノートに書き、最初の図を参考に空欄を入れてみましょう。書き入れることで、言葉の内容を考えるきっかけになります。
下に答えを入れた図がありますので、自分が入れた言葉と答え合わせをしてみてください。自分の理解度が分かります。
あとは覚えるだけです。空欄に書いた言葉に赤ペンを引き、赤シートで隠して覚えましょう。また、アプリなどを使ってもよいでしょう。白紙の図にもう一度書いてもよいでしょう。自分の覚えやすいやり方で覚えましょう。
課題ノートの答え:自分でノートに記入してから見てください
どうでしたか?
YouTubeでも説明しています。ぜひチャンネル登録をよろしくお願いします。
分からないところ、間違っているところ、もっと詳しく説明してほしいところなどありましたら、「お問い合わせ」よりお知らせください。感想なども「お問い合わせ」よりお願いします。
今日はここまでです。お疲れ様でした。