胸郭を狭める筋は胸横筋・腹横筋・下後鋸筋・内肋間筋
胸郭を狭める筋は胸横筋・腹横筋・下後鋸筋・内肋間筋です。今回は胸郭を狭める動作の主動作筋について、すぐ分かるようになります。
みなさん 勉強お疲れ様です。作業療法士国家試験対策講座 SakuraSaku Roomを運営しているさくらです。
今回は胸郭を狭める筋についてです。胸郭に関係する筋は呼吸筋にも関連します。
関節の動く方向とその動作を行う筋はどうしても覚える必要があります。何回も見たり、考えたりしていくことで見慣れてきます。繰り返しが大切です。
では一緒に勉強していきましょう!
胸郭を狭める筋は胸横筋・腹横筋・下後鋸筋・内肋間筋
胸郭を狭める筋は胸横筋・腹横筋・下後鋸筋・内肋間筋です。
内肋間筋は全体では胸郭を狭める筋ですが、内肋間筋前部線維は胸郭を広げる筋として働きますので、内肋間筋中部・後部線維が胸郭を狭める筋となります。
胸横筋を調べましょう。
胸横筋は胸部の深部にある筋です。
胸横筋の起始は胸骨体下部、剣状突起です。停止は第3~6肋骨です。
腹横筋は肋骨を引き下げ、胸郭を狭めます。
腹横筋を調べましょう。
腹横筋は腹部の深部にある筋です。
腹横筋の起始は第7~12肋骨です。停止は腹直筋の白線です。
腹横筋は第6~12肋骨を引き下げ、胸郭を狭めます。
下後鋸筋を調べましょう。
下後鋸筋は背部の下部にある筋です。
下後鋸筋の起始は第10胸椎~第2腰椎棘突起です。停止は第9~12肋骨外側部です。
下後鋸筋は第9~12肋骨を引き下げて、胸郭を狭めます。
内肋間筋を調べましょう。
内肋間筋は肋骨の間についている筋です。
外肋間筋は斜め前に向かって走行していますが、内肋間筋はそれとは逆行するように、斜め後ろに走行します。
内肋間筋の起始は下位肋骨上縁です。停止は上位肋骨下縁です。
内肋間筋は全体で考えると上位肋骨を下に引き下げるように働きますので、胸郭を狭める作用をする筋です。呼吸では努力性(強制)呼気の時に必要な筋です。安静時呼気は、安静時吸気で収縮する横隔膜と外肋間筋が弛緩するので、筋の収縮はありません。
「内肋間筋」とあれば、胸郭を狭める筋として考えてください。「内肋間筋前部」・「内肋間筋中部」・「内肋間筋後部」とあれば、前部は胸郭を広げる筋、中部・後部は胸郭を狭める筋と考えましょう。
内肋間筋は胸郭を広げる筋でも出てきました。下のブログで確認しましょう。
まとめ
- 胸郭を狭める筋は胸横筋・腹横筋・下後鋸筋・内肋間筋
- 内肋間筋全体では胸郭を狭める筋
課題ノートにまとめて覚えましょう
胸郭を狭める筋を書きましょう。
胸横筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう
腹横筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
下後鋸筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
内肋間筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
上記の図を印刷、もしくはノートに書き、図を参考に空欄を入れてみましょう。書き入れることで、言葉の内容を考えるきっかけになります。
下に答えを入れた図がありますので、自分が入れた言葉と答え合わせをしてみてください。自分の理解度が分かります。
あとは覚えるだけです。空欄に書いた言葉に赤ペンを引き、赤シートで隠して覚えましょう。また、アプリなどを使ってもよいでしょう。白紙の図にもう一度書いてもよいでしょう。自分の覚えやすいやり方で覚えましょう。
課題ノートの答え:自分でノートに記入してから見てください
どうでしたか?
分からないところ、間違っているところ、もっと詳しく説明してほしいところなどありましたら、「お問い合わせ」よりお知らせください。感想なども「お問い合わせ」よりお願いします。
今日はここまでです。お疲れ様でした。