手関節背屈の筋は長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋・尺側手根伸筋

2024年3月23日

みなさん 勉強お疲れ様です。作業療法士国家試験対策講座 SakuraSaku Roomを運営しているさくらです。

今回は手関節背屈の筋についてです。

関節の動く方向とその動作を行う筋はどうしても覚える必要があります。何回も見たり、考えたりしていくことで見慣れてきます。繰り返しが大切です。

では一緒に勉強していきましょう!

手関節背屈の筋は長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋・尺側手根伸筋

手関節背屈の筋は長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋・尺側手根伸筋です。補助筋は総指伸筋・示指伸筋・小指伸筋です。

長橈側手根伸筋を調べましょう。

長橈側手根伸筋の起始は上腕骨外側上顆です。停止は第2中手骨です。手背を通って第2中手骨に付着しますので、指の力を抜き、第2中手骨の近位部を触診すると、長橈側手根伸筋の腱が分かります。指の力を抜かないと、総指伸筋と一緒になってしまって分かりにくくなります。

長橈側手根伸筋は手関節背屈・手関節橈屈の作用があります。

短橈側手根伸筋を調べましょう。

短橈側手根伸筋の起始は上腕骨外側上顆です。停止は第3中手骨です。長橈側手根伸筋と同じような場所を通ってきて、停止部で第3中手骨になります。長橈側手根伸筋を触診して、尺側に第3中手骨の方に分かれている腱があれば、それが短橈側手根伸筋になります。分かりにくい人もいます。

短橈側手根伸筋は手関節背屈・手関節橈屈の作用があります。

尺側手根伸筋を調べましょう。

尺側手根伸筋の起始は上腕骨外側上顆、尺骨後縁です。停止は第5中手骨です。尺側手根伸筋は第5中手骨のすぐ近位に触診できます。

尺側手根伸筋は手関節背屈・手関節尺屈の作用があります。

手関節背屈の主動作筋3つは全て上腕骨外側上顆から出ています。背屈の筋は上腕骨外側上顆と覚えましょう。

総指伸筋を調べましょう。

総指伸筋の起始は上腕骨外側上顆です。停止は第2~第5中節骨、第2~第5末節骨です。総指伸筋は手背にあるスジのことです。手関節背側の中央から各指の方に向かっているスジありますよね。これを中手骨と勘違いしている人、多いです。骨と筋の見分け方は、骨は場所が動きませんし、硬くなったり、柔らかくなったりしません。筋は運動によっては硬くなったり、柔らかくなったりします。手背のスジを触りながら、指を伸展したり、力を抜いたりしてみてください。指を伸展した時だけ、スジが出ますよね。これが総指伸筋です。

総指伸筋は停止部が3本に分かれています。両端の2本が中節骨に付着して、中央の1本が末節骨に付着します。

総指伸筋は第2~第5MP伸展・第2~第5PIP伸展・第2~第5DIP伸展・手関節背屈の作用があります。指の伸展は総指伸筋です。

示指伸筋を調べましょう。

示指伸筋の起始は尺骨下部です。停止は第2基節骨・第2中節骨・第2末節骨です。示指伸筋は深部を通るため触診は難しいです。示指伸筋はその名の通り示指を伸展します。人差し指だけを伸展することは簡単にできますね。示指伸筋の作用があるためです。

示指伸筋は示指伸展・手関節背屈の作用があります。

小指伸筋を調べましょう。

小指伸筋の起始は上腕骨外側上顆です。停止は第5基節骨・第5中節骨・第5末節骨です。小指伸筋はその名の通り小指を伸展します。小指だけを伸展することも簡単ですよね。これも小指伸筋の作用があるためです。

小指伸筋は小指伸展・手関節背屈の作用があります。

まとめ

  • 手関節背屈の筋は長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋・尺側手根伸筋
  • 手関節背屈の補助筋は総指伸筋・示指伸筋・小指伸筋
  • 長橈側手根伸筋は手関節背屈・橈屈の作用
  • 短橈側手根伸筋は手関節背屈・橈屈の作用
  • 尺側手根伸筋は手関節背屈・尺屈の作用
  • 総指伸筋は第2~第5指伸展・手関節背屈の作用
  • 示指伸筋は第2指伸展・手関節背屈の作用
  • 小指伸筋は第5指伸展・手関節背屈の作用

課題ノートにまとめて覚えましょう

手関節背屈の筋を書きましょう。

長橈側手根伸筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

短橈側手根伸筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

尺側手根伸筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

総指伸筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

示指伸筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

小指伸筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

上記の図を印刷、もしくはノートに書き、図を参考に空欄を入れてみましょう。書き入れることで、言葉の内容を考えるきっかけになります。

下に答えを入れた図がありますので、自分が入れた言葉と答え合わせをしてみてください。自分の理解度が分かります。

あとは覚えるだけです。空欄に書いた言葉に赤ペンを引き、赤シートで隠して覚えましょう。また、アプリなどを使ってもよいでしょう。白紙の図にもう一度書いてもよいでしょう。自分の覚えやすいやり方で覚えましょう。

課題ノートの答え:自分でノートに記入してから見てください

どうでしたか?

分からないところ、間違っているところ、もっと詳しく説明してほしいところなどありましたら、「お問い合わせ」よりお知らせください。感想なども「お問い合わせ」よりお願いします。

今日はここまでです。お疲れ様でした。