肩関節屈曲の筋は三角筋前部・大胸筋鎖骨部
みなさん 勉強お疲れ様です。作業療法士国家試験対策講座 SakuraSaku Roomを運営しているさくらです。
今回は肩関節屈曲の筋についてです。
関節の動く方向とその動作を行う筋はどうしても覚える必要があります。何回も見たり、考えたりしていくことで見慣れてきます。繰り返しが大切です。
では一緒に勉強していきましょう!
肩関節屈曲の筋は三角筋前部・大胸筋鎖骨部
肩関節屈曲の筋は三角筋前部・大胸筋鎖骨部です。補助筋は烏口腕筋です。重いものを持った時には上腕二頭筋も働きます。
三角筋前部を調べましょう。
三角筋の起始は前部が鎖骨外側、中部が肩峰、後部が肩甲棘です。停止は上腕骨三角筋粗面です。肩の丸みを作っている筋が三角筋です。そのうちの前方についているのが三角筋前部です。
三角筋前部は肩関節屈曲・肩関節水平屈曲の作用があります。
大胸筋鎖骨部を調べましょう。
大胸筋の起始は鎖骨・胸骨・腹直筋鞘です。停止は上腕骨大結節稜です。胸の前面にある筋です。そのうち鎖骨部は鎖骨に付着している筋を言います。斜め上から上腕骨に付着する走行です。
大胸筋全体としては肩関節内転・肩関節内旋・肩関節水平屈曲の作用がありますが、大胸筋鎖骨部は肩関節屈曲の作用があります。
烏口腕筋を調べましょう。
烏口腕筋の起始は肩甲骨烏口突起です。停止は上腕骨内側面です。烏口突起から斜め下に向かって上腕骨の中央部付近に付着します。
烏口腕筋は肩関節屈曲・肩関節水平屈曲の作用があります。
上腕二頭筋を調べましょう。
上腕二頭筋の起始は長頭が肩甲骨関節上結節、短頭が肩甲骨烏口突起です。停止は橈骨粗面です。力こぶを作る筋ですが、長頭が肩甲骨関節上結節に付着していますので、ローテーターカフ(回旋筋腱板)を補助するような作用もあります。
上腕二頭筋全体としては肘関節屈曲・前腕回外の作用がありますが、上腕二頭筋長頭は肩関節屈曲・肩関節外転の作用があります。
大胸筋は肩甲骨下制でも出てきました。下のブログで確認しましょう。
まとめ
- 肩関節屈曲の筋は三角筋前部・大胸筋鎖骨部
- 肩関節屈曲の補助筋は烏口腕筋・上腕二頭筋
- 三角筋前部は肩関節屈曲・肩関節水平屈曲の作用
- 大胸筋全体は肩関節内転・肩関節内旋・肩関節水平屈曲の作用があるが、鎖骨部は肩関節屈曲の作用
- 烏口腕筋は肩関節屈曲・肩関節水平屈曲の作用
- 上腕二頭筋全体は肘関節屈曲・前腕回外の作用があるが、長頭は肩関節屈曲・肩関節外転の作用
課題ノートにまとめて覚えましょう
肩関節屈曲の筋を書きましょう。
三角筋前部の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
大胸筋鎖骨部の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
烏口腕筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
上腕二頭筋長頭の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
上記の図を印刷、もしくはノートに書き、図を参考に空欄を入れてみましょう。書き入れることで、言葉の内容を考えるきっかけになります。
下に答えを入れた図がありますので、自分が入れた言葉と答え合わせをしてみてください。自分の理解度が分かります。
あとは覚えるだけです。空欄に書いた言葉に赤ペンを引き、赤シートで隠して覚えましょう。また、アプリなどを使ってもよいでしょう。白紙の図にもう一度書いてもよいでしょう。自分の覚えやすいやり方で覚えましょう。
課題ノートの答え:自分でノートに記入してから見てください
どうでしたか?
分からないところ、間違っているところ、もっと詳しく説明してほしいところなどありましたら、「お問い合わせ」よりお知らせください。感想なども「お問い合わせ」よりお願いします。
今日はここまでです。お疲れ様でした。