体幹伸展の筋は脊柱起立筋群・横突棘筋群
体幹伸展の筋は脊柱起立筋・横突棘筋群です。今回は体幹伸展の主動作筋について、すぐ分かるようになります。
みなさん 勉強お疲れ様です。作業療法士国家試験対策講座 SakuraSaku Roomを運営しているさくらです。
今回は体幹伸展の筋についてです。
関節の動く方向とその動作を行う筋はどうしても覚える必要があります。何回も見たり、考えたりしていくことで見慣れてきます。繰り返しが大切です。
では一緒に勉強していきましょう!
体幹伸展の筋は脊柱起立筋群・横突棘筋群
体幹伸展の筋は脊柱起立筋群・横突棘筋群です。
3つとも体幹背面に付着している筋です。体幹背面についている筋は体幹を伸展します。
脊柱起立筋群・横突棘筋群に含まれる筋名を覚えましょう。
脊柱起立筋群・横突棘筋群を調べましょう。
脊柱起立筋群とまとめてしまうことが多い筋です。運動学などではそれで問題無い場合が多いですが、最近の国試ではその中の筋名も出てくることが多くなりました。背部の筋をグループに分けて理解しましょう。
背部の筋は浅背筋群と深背筋群に大きく分類されます。浅背筋群は背中の表層にある筋で、深背筋群は背中の深部にある筋です。脊柱起立筋群と横突棘筋群は深背筋群の固有背筋群に含まれます。
脊柱起立筋群は腸肋筋群・最長筋群・棘筋群に分類されます。付着部で頭・頸・胸などの部位が名称につきます。
つまり、○○腸肋筋、○○最長筋、○○棘筋は脊柱起立筋ということになります。
横突棘筋群は半棘筋群・多裂筋群・回旋筋群・肋骨挙筋群に分類されます。今回は体幹伸展になりますので、回旋筋群と肋骨挙筋群は除きます。半棘筋群・多裂筋群が該当することになります。
つまり○○半棘筋は横突棘筋群ということです。多裂筋群は各椎骨を繋げている筋群なので、部位ごとに名称がつきません。○○多裂筋はありません。
板状筋群は頭部伸展や頸部伸展で働く筋です。また、腸肋筋群のうち、頸腸肋筋は頸部伸展に、最長筋群のうち頭最長筋や頸最長筋は頭部や頸部伸展に働く筋です。さらに半棘筋群のうち頭半棘筋、頸半棘筋は頭部・頸部の伸展に働く筋です。つまり、体幹伸展では主に胸部や腰部にある脊柱起立筋群や横突棘筋群が働くということになります。
胸腸肋筋・腰腸肋筋を調べましょう。
胸腸肋筋・腰腸肋筋の起始は腸骨稜・仙骨です。停止は第1~12肋骨角です。
脊柱起立筋群の中でも外側を走っているのが腸肋筋群です。
両側が働くと体幹の伸展に作用します。
胸最長筋を調べましょう
胸最長筋は起始は第2~5腰椎棘突起・腸骨稜・仙骨後面です。停止は腰椎肋骨突起・第3~12肋骨・腰椎副突起・胸椎横突起です。
脊柱起立筋群のうち、中間を走る筋が最長筋群です。
両側が働くと体幹伸展に作用します。
胸棘筋を調べましょう。
胸棘筋の起始は第2腰椎~第12胸椎棘突起です。停止は第1~9胸椎棘突起です。
棘突起から棘突起に付着していますので棘筋です。そのうち胸部にあるので胸棘筋です。
脊柱起立筋群のうち、最も内側を走る筋が棘筋群です。
両側が働くと体幹の伸展に作用します。
胸半棘筋を調べましょう。
胸半棘筋の起始は第1~12胸椎横突起です。停止は第4胸椎~第2頸椎棘突起です。
両側が働くと体幹の伸展に作用します。
多裂筋群を調べましょう
多裂筋群の起始は仙骨後面、腰椎乳頭突起、胸椎横突起です。停止は第2頸椎~第5腰椎棘突起です。
各々の上部の停止部に付着します。
両側が働くと体幹の伸展に作用します。
腰方形筋を調べましょう
腰方形筋の起始は腸骨稜、腰椎肋骨突起です。停止は第1~4腰椎肋骨突起、第12肋骨です。
両側が働くと腰部伸展に作用します。
脊柱起立筋群・横突棘筋群・多裂筋群は頸部伸展・頸部回旋でも出てきました。下のブログで確認しましょう。
まとめ
- 体幹伸展の筋は脊柱起立筋群・横突棘筋群
- 脊柱起立筋群のうち、胸腸肋筋、腰腸肋筋、胸最長筋、胸棘筋
- 横突棘筋群のうち、胸半棘筋、多裂筋群
- 両側が働くと体幹伸展
- 腰方形筋は腰部の伸展
課題ノートにまとめて覚えましょう
体幹伸展の筋を書きましょう。オレンジは○○筋群です。その下は構成している筋を書きましょう。
胸腸肋筋・腰腸肋筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
胸最長筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
胸棘筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
胸半棘筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
多裂筋群の起始・停止・作用・支配神経を調べましょう。
腰方形筋の起始・停止・作用・支配神経を調べましょう。
上記の図を印刷、もしくはノートに書き、図を参考に空欄を入れてみましょう。書き入れることで、言葉の内容を考えるきっかけになります。
下に答えを入れた図がありますので、自分が入れた言葉と答え合わせをしてみてください。自分の理解度が分かります。
あとは覚えるだけです。空欄に書いた言葉に赤ペンを引き、赤シートで隠して覚えましょう。また、アプリなどを使ってもよいでしょう。白紙の図にもう一度書いてもよいでしょう。自分の覚えやすいやり方で覚えましょう。
課題ノートの答え:自分でノートに記入してから見てください
どうでしたか?
分からないところ、間違っているところ、もっと詳しく説明してほしいところなどありましたら、「お問い合わせ」よりお知らせください。感想なども「お問い合わせ」よりお願いします。
今日はここまでです。お疲れ様でした。