肩甲骨内転の筋は僧帽筋中部・小菱形筋・大菱形筋

2023年5月8日

肩甲骨内転の筋は僧帽筋中部・小菱形筋・大菱形筋です。今回は肩甲骨内転の主動作筋について、すぐ分かるようになります。

みなさん　勉強お疲れ様です。作業療法士国家試験対策講座　SakuraSaku Roomを運営しているさくらです。

今回は肩甲骨内転の筋についてです。

関節の動く方向とその動作を行う筋はどうしても覚える必要があります。何回も見たり、考えたりしていくことで見慣れてきます。繰り返しが大切です。

では一緒に勉強していきましょう！

肩甲骨内転の筋は僧帽筋中部・小菱形筋・大菱形筋

肩甲骨内転の筋は僧帽筋中部・小菱形筋・大菱形筋です。

肩甲骨内転は肩甲骨がそのまま内側にスライドする動作です。

僧帽筋中部を調べましょう。

僧帽筋の起始は上部が外後頭隆起・頸椎棘突起、中部が第7頸椎～第4胸椎棘突起、下部が第4胸椎以下胸椎棘突起です。停止は上部が鎖骨外側1/3、中部が肩甲棘・肩峰、下部が肩甲棘です。

後頭部から菱形になるように背部の上部の最も表層にある筋です。そのうち中部はまっすぐ横に走行している筋です。真横に走行していますので、肩甲骨を脊柱に近づける作用を行います。よって肩甲骨内転の作用となります。

僧帽筋全体では肩甲骨内転の作用がありますが、中部のみの作用も肩甲骨内転です。

小菱形筋を調べましょう。

小菱形筋の起始は第5～7頸椎棘突起です。停止は肩甲骨内側縁です。大菱形筋と並行するようにして走行しますが、大菱形筋よりも上部にあります。下部頸椎から肩甲骨内側縁に向かって斜め上から付着しています。脊柱と肩甲骨内側縁の間にありますので、肩甲骨を脊柱に近づける作用をします。よって肩甲骨内転の作用となります。

肩甲骨内転、肩甲骨挙上、肩甲骨下方回旋の作用があります。作用は大菱形筋と同じです。一緒に働きますので、菱形筋として表されることもあります。

大菱形筋を調べましょう。

大菱形筋の起始は第1～5胸椎棘突起です。停止は肩甲骨内側縁です。肩甲骨の内側部分と脊柱を繋ぐように走行しています。小菱形筋と並行するようにして走行しますが、小菱形筋よりも下部にあります。上部胸椎から肩甲骨内側縁に向かって斜め上から付着しています。脊柱と肩甲骨内側縁の間にありますので、肩甲骨を脊柱に近づける作用をします。よって肩甲骨内転の作用となります。

肩甲骨内転、肩甲骨挙上、肩甲骨下方回旋の作用があります。作用は小菱形筋と同じです。一緒に働きますので、菱形筋として表されることもあります。

僧帽筋は肩甲骨挙上、肩甲骨下制でも出てきました。下のブログで確認しましょう。

小菱形筋・大菱形筋は肩甲骨挙上でも出てきました。下のブログで確認しましょう。

まとめ

• 肩甲骨内転の筋は僧帽筋中部・小菱形筋・大菱形筋
• 僧帽筋は全体が働くと肩甲骨内転であり、僧帽筋中部は肩甲骨内転の作用
• 小菱形筋と大菱形筋は肩甲骨内転・肩甲骨挙上・肩甲骨下方回旋の作用

課題ノートにまとめて覚えましょう

肩甲骨内転の筋を書きましょう。

僧帽筋中部の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

小菱形筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

大菱形筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

上記の図を印刷、もしくはノートに書き、図を参考に空欄を入れてみましょう。書き入れることで、言葉の内容を考えるきっかけになります。

下に答えを入れた図がありますので、自分が入れた言葉と答え合わせをしてみてください。自分の理解度が分かります。

あとは覚えるだけです。空欄に書いた言葉に赤ペンを引き、赤シートで隠して覚えましょう。また、アプリなどを使ってもよいでしょう。白紙の図にもう一度書いてもよいでしょう。自分の覚えやすいやり方で覚えましょう。

課題ノートの答え：自分でノートに記入してから見てください

どうでしたか？

分からないところ、間違っているところ、もっと詳しく説明してほしいところなどありましたら、「お問い合わせ」よりお知らせください。感想なども「お問い合わせ」よりお願いします。

今日はここまでです。お疲れ様でした。