胸郭を広げる筋は斜角筋群・上後鋸筋・外肋間筋

2023年5月2日

胸郭を広げる筋

胸郭を広げる筋は斜角筋群・上後鋸筋・外肋間筋です。今回は胸郭を広げる動作の主動作筋について、すぐ分かるようになります。

みなさん 勉強お疲れ様です。作業療法士国家試験対策講座 SakuraSaku Roomを運営しているさくらです。

今回は胸郭を広げるの筋についてです。胸郭に関係する筋は呼吸筋にも関連します。

関節の動く方向とその動作を行う筋はどうしても覚える必要があります。何回も見たり、考えたりしていくことで見慣れてきます。繰り返しが大切です。

では一緒に勉強していきましょう!

胸郭を広げる筋は斜角筋群・上後鋸筋・外肋間筋

胸郭を広げる筋は斜角筋群・上後鋸筋・外肋間筋です。

斜角筋群を調べましょう。

斜角筋群は前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋です。

前斜角筋の起始は第3~6頸椎横突起です。停止は第1肋骨中央部です。

中斜角筋の起始は第2~7頸椎横突起です。停止は第1肋骨外側です。

後斜角筋の起始は第5~7頸椎横突起です。停止は第2肋骨外側面です。

前斜角筋、中斜角筋は第1肋骨を引き上げて胸郭を広げます。

後斜角筋は第2肋骨を引き上げて胸郭を広げます。

斜角筋群

斜角筋群は頸部屈曲・側屈でも出てきました。下のブログで確認しましょう。

上後鋸筋を調べましょう。

上後鋸筋は背部の上部にある筋です。

上後鋸筋の起始は第5頸椎~第1胸椎棘突起です。停止は第2~5肋骨の肋骨角です。

上後鋸筋は第2~5肋骨を挙上させ、胸郭を広げます。

上後鋸筋

外肋間筋を調べましょう。

外肋間筋は肋骨の間についている筋です。外肋間筋は斜め前に向かって走行しています。

外肋間筋の起始は上位肋骨下縁です。停止は下位肋骨上縁です。

外肋間筋は下の肋骨を上に引き上げて胸郭を広げます。

呼吸では外肋間筋が収縮して息を吸うことができます。つまり安静時吸息に必要な筋です。

外肋間筋

内肋間筋前部線維も胸郭を広げる筋です。

内肋間筋は肋骨の間についている筋です。

外肋間筋は斜め前に向かって走行していますが、内肋間筋はそれとは逆行するように、斜め後ろに走行します。

内肋間筋の起始は下位肋骨上縁です。停止は上位肋骨下縁です。

内肋間筋は全体で考えると上位肋骨を下に引き下げるように働きますので、胸郭を狭める作用をする筋です。呼吸では努力性(強制)呼気の時に必要な筋です。安静時呼気は、安静時吸気で収縮する横隔膜と外肋間筋が弛緩するので、筋の収縮はありません。

ですが、内肋間筋前部線維だけを考えると、筋の走行が下に向かっているので、肋骨を引き上げるように作用しますので、胸郭を広げる筋となります。

内肋間筋

まとめ

  • 胸郭を広げる筋は斜角筋群・上後鋸筋・外肋間筋
  • 内肋間筋前部線維のみは胸郭を広げる作用がある

課題ノートにまとめて覚えましょう

胸郭を広げる筋を書きましょう。

胸郭を広げる筋

斜角筋群の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

斜角筋群

上後鋸筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

上後鋸筋

外肋間筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

外肋間筋

内肋間筋前部線維の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

内肋間筋前部線維

上記の図を印刷、もしくはノートに書き、図を参考に空欄を入れてみましょう。書き入れることで、言葉の内容を考えるきっかけになります。

下に答えを入れた図がありますので、自分が入れた言葉と答え合わせをしてみてください。自分の理解度が分かります。

あとは覚えるだけです。空欄に書いた言葉に赤ペンを引き、赤シートで隠して覚えましょう。また、アプリなどを使ってもよいでしょう。白紙の図にもう一度書いてもよいでしょう。自分の覚えやすいやり方で覚えましょう。

課題ノートの答え:自分でノートに記入してから見てください

胸郭を広げる筋 答え

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今日はここまでです。お疲れ様でした。