頸部回旋の筋は胸鎖乳突筋・板状筋群・脊柱起立筋群・横突棘筋群
頸部回旋の筋は胸鎖乳突筋・板状筋群・脊柱起立筋群・横突棘筋群です。同側への回旋と反対側への回旋がありますので、注意しましょう。今回は頸部回旋の主動作筋について、すぐ分かるようになります。
みなさん 勉強お疲れ様です。作業療法士国家試験対策講座 SakuraSaku Roomを運営しているさくらです。
今回は頸部回旋の筋についてです。
関節の動く方向とその動作を行う筋はどうしても覚える必要があります。何回も見たり、考えたりしていくことで見慣れてきます。繰り返しが大切です。
では一緒に勉強していきましょう!
頸部同側への回旋は板状筋群・脊柱起立筋群、頸部反対側への回旋は胸鎖乳突筋・横突棘筋群
頸部回旋は同側への回旋と反対側への回旋があります。
同側への回旋は板状筋群と脊柱起立筋群です。
反対側への回旋は胸鎖乳突筋と横突棘筋群です。
特に胸鎖乳突筋が反対側への回旋を行う筋は重要です。
胸鎖乳突筋を調べましょう。
胸鎖乳突筋は胸骨・鎖骨から乳様突起についています。斜め後方に向かって走行する筋です。斜め後方に向かっていますので、起始と停止が近づくことを考えると、反対側への回旋になることが分かります。
板状筋群は頭板状筋・頸板状筋
板状筋は頭板状筋と頸板状筋です。
頭板状筋は第3頸椎~第3胸椎棘突起から乳様突起に付着します。つまり、頸部から耳の付近についているということになります。
頸板状筋は第3~第6胸椎棘突起から第1~第3頸椎横突起に付着します。つまり胸部から頸椎横に付着します。
どちらも頸部を下から引っ張る形になります。
起始と停止が近づくことを考えると、同側へ回旋することが分かります。
脊柱起立筋群のうち、頭最長筋・頸最長筋が作用
脊柱起立筋群のうち、頸部回旋に作用するのは最長筋群の中の頭最長筋・頸最長筋です。
脊柱起立筋群では、最も外側にあるのが腸肋筋群、中間にあるのが最長筋群、最も内側にあるのが棘筋群です。
つまり、脊柱起立筋群のうち、頸部にある筋になります。
同側へ回旋します。
横突棘筋群は多裂筋群・頭半棘筋・頸半棘筋
横突棘筋群は固有背筋群の一つで、半棘筋群と多裂筋群が含まれます。半棘筋群は頭半棘筋・頸半棘筋が含まれます。
多裂筋群は各々下部の横突起から上部の棘突起に付着します。頸部にある多裂筋群が頸部回旋に作用します。
半棘筋群の頭半棘筋と頸半棘筋は各々の横突起から上部の棘突起に付着します。多裂筋群よりも垂直に近い筋の走行です。
多裂筋群も半棘筋群も頸部を反対側へ回旋させる作用があります。
頭板状筋・頭最長筋・頭半棘筋は頭部伸展でも出てきました。下のブログで確認しましょう。
頭半棘筋は頭部側屈と回旋でも出てきました。下のブログで確認しましょう。
胸鎖乳突筋は頸部屈曲でも出てきました。下のブログで確認しましょう。
頭板状筋・頸板状筋・頭最長筋・頸最長筋・多裂筋群・頭半棘筋・頸半棘筋は頸部伸展でも出てきました。下のブログで確認しましょう。
胸鎖乳突筋・頭板状筋・頸板状筋・頭最長筋・頸最長筋は頸部側屈でも出てきました。下のブログで確認しましょう。
まとめ
- 頸部回旋の筋は胸鎖乳突筋・板状筋群・脊柱起立筋群・横突棘筋群
- 同側への回旋は板状筋群と脊柱起立筋群
- 反対側への回旋は胸鎖乳突筋と横突棘筋群
- 板状筋群は頭板状筋と頸板状筋
- 脊柱起立筋群のうち、頭最長筋・頸最長筋
- 横突棘筋群のうち、多裂筋・頭半棘筋・頸半棘筋
課題ノートにまとめて覚えましょう
頸部側屈の筋を書きましょう。オレンジは○○筋群です。その下は構成している筋を書きましょう。
胸鎖乳突筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
板状筋群の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
頭最長筋・頸最長筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
多裂筋群の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
頭半棘筋・頸半棘筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
上記の図を印刷、もしくはノートに書き、図を参考に空欄を入れてみましょう。書き入れることで、言葉の内容を考えるきっかけになります。
下に答えを入れた図がありますので、自分が入れた言葉と答え合わせをしてみてください。自分の理解度が分かります。
あとは覚えるだけです。空欄に書いた言葉に赤ペンを引き、赤シートで隠して覚えましょう。また、アプリなどを使ってもよいでしょう。白紙の図にもう一度書いてもよいでしょう。自分の覚えやすいやり方で覚えましょう。
課題ノートの答え:自分でノートに記入してから見てください
どうでしたか?
分からないところ、間違っているところ、もっと詳しく説明してほしいところなどありましたら、「お問い合わせ」よりお知らせください。感想なども「お問い合わせ」よりお願いします。
今日はここまでです。お疲れ様でした。