手関節の特徴

みなさん 勉強お疲れ様です。作業療法士国家試験対策講座 SakuraSaku Roomを運営しているさくらです。

今回は手関節の特徴についてです。

手関節はよく国試に出題されますが、仕組みを理解すれば、そんなに難しくありません。

では一緒に勉強していきましょう!

手関節は3つの関節で動いている

手関節は橈骨・尺骨・手根骨が関節を作っています。

手関節は橈骨手根関節・手根中央関節・手根間関節が連動して動いています。

次の絵で手関節の構造と関節名を確認しましょう。

橈骨手根関節は楕円関節

手関節のメインの関節は橈骨手根関節です。橈骨と手根骨との関節です。橈骨・尺骨の下にある関節円板と舟状骨・月状骨・三角骨との関節です。

橈骨手根関節は楕円関節です。書籍には顆状関節と書かれているものもあります。どっちなんだよ!と思うかと思います。楕円関節は「関節頭が楕円で関節窩が凹」の関節をいいます。顆状関節は「関節が前後と左右に動く」関節をいいます。楕円関節と同じとしている場合もあり、あまり区別がはっきりしないそうです。おそらく国試には楕円関節か、顆状関節かを判断させるような問題は出ないと思います。よって楕円関節も〇、顆状関節も〇として、問題の正解数で判断したらよいです。

橈骨手根関節は2軸性です。運動は掌屈背屈・橈屈尺屈です。

手根中央関節は複関節

手根中央関節は手根骨の近位列と遠位列との関節です。手根骨の近位列は豆状骨・三角骨・月状骨・舟状骨です。手根骨の遠位列は大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鈎骨です。豆状骨は直接関節を作りませんので除きます。

腕橈関節は複関節です。それぞれの骨同士の関節ですので全体として複関節としています。あまり大きな動きはありませんが、橈骨手根関節と一緒に動きます。手関節の運動には手根中央関節の動きは欠かせません。手根骨の動きは手関節の可動範囲に大きな影響があります。手関節の骨折の場合、手根骨の動きもチェックしましょう。

手根間関節は平面関節

手根間関節は手根骨同士の関節です。平面関節で動きは大きくありませんが、手根中央関節と同様、手関節の動きには大きな影響があります。

手関節の3つの関節は機能的には1つの複関節

3つの関節=橈骨手根関節・手根中央関節・手根間関節は機能的には1つの関節として動きます。。よって、関節包・関節腔(関節のすき間)、靱帯、筋を共有しています。

まとめ

  • 手関節を構成しているのは橈骨手根関節・手根中央関節・手根間関節
  • 橈骨手根関節は楕円関節(顆状関節)・2軸性・手関節の掌屈背屈・橈屈尺屈
  • 手根中央関節は複関節
  • 手根間関節は平面関節
  • 橈骨手根関節・手根中央関節・手根間関節は1つの機能的関節

課題ノートにまとめて覚えましょう

上記の図を印刷、もしくはノートに書き、最初の図を参考に空欄を入れてみましょう。書き入れることで、言葉の内容を考えるきっかけになります。

下に答えを入れた図がありますので、自分が入れた言葉と答え合わせをしてみてください。自分の理解度が分かります。

あとは覚えるだけです。空欄に書いた言葉に赤ペンを引き、赤シートで隠して覚えましょう。また、アプリなどを使ってもよいでしょう。白紙の図にもう一度書いてもよいでしょう。自分の覚えやすいやり方で覚えましょう。

課題ノートの答え:自分でノートに記入してから見てください

どうでしたか?

分からないところ、間違っているところ、もっと詳しく説明してほしいところなどありましたら、「お問い合わせ」よりお知らせください。感想なども「お問い合わせ」よりお願いします。

今日はここまでです。お疲れ様でした。