体幹回旋の筋は同側へは内腹斜筋、反対側へは外腹斜筋、横突棘筋群
体幹回旋の筋は同側へは内腹斜筋、反対側へは外腹斜筋、横突棘筋群です。今回は体幹回旋の主動作筋について、すぐ分かるようになります。
みなさん 勉強お疲れ様です。作業療法士国家試験対策講座 SakuraSaku Roomを運営しているさくらです。
今回は体幹回旋の筋についてです。回旋は同側回旋と反対側回旋がありますので、区別しましょう。
関節の動く方向とその動作を行う筋はどうしても覚える必要があります。何回も見たり、考えたりしていくことで見慣れてきます。繰り返しが大切です。
では一緒に勉強していきましょう!
体幹回旋の筋は同側は内腹斜筋、反対側は外腹斜筋、横突棘筋群
体幹を同側へ回旋させる筋は内腹斜筋です。
体幹を反対側へ回旋させる筋は外腹斜筋、横突棘筋群です。
同側への回旋は、右の内腹斜筋が働くと、右向きに回旋するということです。反対側への回旋は、右の外腹斜筋が働くと、左向きに回旋するということです。
つまり、体幹を左向きに回旋させる動作は左の内腹斜筋と右の外腹斜筋が働いているということになります。
横突棘筋群は体幹を反対側へ回旋させる作用があります。
横突棘筋群に含まれる筋は胸半棘筋・多裂筋群・回旋筋群です。
外腹斜筋を調べましょう。
外腹斜筋の起始は第5~12肋骨です。停止は腹直筋白線・鼠径靱帯・腸骨稜です。外側から斜め下方向に走行しています。
体幹屈曲・側屈の作用がありますが、一側が働くと反対側へ回旋します。
内腹斜筋を調べましょう。
内腹斜筋の起始は腸骨稜・鼠径靱帯です。停止は腹直筋白線です。骨盤から斜め上方向に走行しています。
体幹屈曲・側屈に作用しますが、一側が働くと同側へ回旋します。
胸半棘筋を調べましょう。
胸半棘筋の起始は第1~12胸椎横突起です。停止は第4胸椎から第2頸椎棘突起です。
頭部・頸部・体幹伸展に作用しますが、一側が働くと体幹を反対側に回旋します。
多裂筋群を調べましょう
多裂筋群の起始は各下位の腰椎乳頭突起、胸椎横突起です。停止は各上位の棘突起です。
頸部・体幹伸展に作用しますが、一側が働くと体幹を反対側へ回旋させます。
回旋筋群を調べましょう。
回旋筋群には頸回旋筋、胸回旋筋、腰回旋筋があります。
回旋筋群の起始はそれぞれ、頸回旋筋は第2~7頸椎関節突起から、胸回旋筋は胸椎横突起から、腰回旋筋は腰椎乳頭突起です。停止は上位の椎骨棘突起です。
一側が働くと体幹を回旋させます。
外腹斜筋・内腹斜筋は体幹屈曲・側屈でも出てきました。下のブログで確認しましょう。
横突棘筋群の胸半棘筋・多裂筋は体幹伸展でも出てきました。下のブログで確認しましょう。
まとめ
- 体幹回旋の筋で同側への回旋は内腹斜筋
- 体幹回旋の筋で反対側への回旋は外腹斜筋と横突棘筋群
- 一側が働くと体幹同側へ側屈
- 腰方形筋は腰部を同側へ側屈
- 小腰筋は腰部を同側へ側屈
課題ノートにまとめて覚えましょう
体幹回旋の筋を書きましょう。オレンジは○○筋群です。その下は構成している筋を書きましょう。
外腹斜筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
内腹斜筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
胸半棘筋の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
多裂筋群の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
回旋筋群の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。
上記の図を印刷、もしくはノートに書き、図を参考に空欄を入れてみましょう。書き入れることで、言葉の内容を考えるきっかけになります。
下に答えを入れた図がありますので、自分が入れた言葉と答え合わせをしてみてください。自分の理解度が分かります。
あとは覚えるだけです。空欄に書いた言葉に赤ペンを引き、赤シートで隠して覚えましょう。また、アプリなどを使ってもよいでしょう。白紙の図にもう一度書いてもよいでしょう。自分の覚えやすいやり方で覚えましょう。
課題ノートの答え:自分でノートに記入してから見てください
どうでしたか?
分からないところ、間違っているところ、もっと詳しく説明してほしいところなどありましたら、「お問い合わせ」よりお知らせください。感想なども「お問い合わせ」よりお願いします。
今日はここまでです。お疲れ様でした。