頭部側屈と回旋の筋は後頭下筋群・椎前筋群・脊柱起立筋群

2023年1月21日

頭部側屈と回旋

頭部側屈は後頭下筋群と椎前筋群が行います。頭部回旋は後頭下筋群と脊柱起立筋が行います。今回は頭部側屈と回旋の主動作筋について、すぐ分かるようになります。

みなさん 勉強お疲れ様です。作業療法士国家試験対策講座 SakuraSaku Roomを運営しているさくらです。

今回は頭部側屈と回旋の筋についてです。

側屈と回旋は筋が収縮した側へ動く同側方向と、筋が収縮した側と反対へ動く反対側方向がありますので、注意して確認しましょう。

関節の動く方向とその動作を行う筋はどうしても覚える必要があります。何回も見たり、考えたりしていくことで見慣れてきます。繰り返しが大切です。

では一緒に勉強していきましょう!

頭部側屈の筋は後頭下筋群・椎前筋群。全て同側に側屈。

頭部側屈に関する筋は後頭下筋群と椎前筋群です。

全て同側に側屈します。つまり、右側が収縮すると右側に側屈するということです。

後頭下筋群は大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋です。

椎前筋群は頭長筋、前頭直筋、外側頭直筋です。

後頭下筋群

後頭下筋群は頭部伸展でも出てきました。下のブログで確認しましょう。

椎前筋群

椎前筋は頭部屈曲でも出てきました。下のブログで確認しましょう。

頭部回旋は大後頭直筋、下頭斜筋、頭半棘筋。
大後頭直筋、下頭斜筋は同側へ回旋、頭半棘筋は反対側へ回旋。

頭部回旋は後頭下筋群のうち、大後頭直筋と下頭斜筋が作用します。また、脊柱起立筋のうち頭半棘筋が作用します。

大後頭直筋と下頭斜筋は同側へ回旋します。頭半棘筋は反対側へ回旋します。つまり、大後頭直筋と下頭斜筋は右が収縮すると右へ回旋します。頭半棘筋は右が収縮すると左へ回旋します。

下の絵を見てください。大後頭直筋と下頭斜筋は斜めに走っています。筋の走行が外側から内側に向けて斜めになっています。この左側の筋が収縮する=起始と停止が近づく を考えると、左側に回旋することがイメージできます。

後頭下筋群

下の頭半棘筋の図を見てみましょう。青い部分が頭半棘筋です。後頭部が少し幅広くなっていますが、停止は頸椎の横突起ですので、頸椎の外側についています。つまり、内側から外側に向けて筋が走行していると考えてください。例えば右の頭半棘筋の起始停止を近づけると、左側に回旋する様子がイメージできます。よって、頭半棘筋は反対側に回旋します。

頭半棘筋

まとめ

  • 頭部側屈の筋は後頭下筋群と椎前筋群。全て同側へ側屈
  • 後頭下筋群は大後頭直筋・小後頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋
  • 頭部回旋の筋は大後頭直筋・下頭斜筋・頭半棘筋
  • 大後頭直筋・下頭斜筋は同側へ回旋、頭半棘筋は反対側へ回旋

課題ノートにまとめて覚えましょう

頭部側屈・回旋の筋を書きましょう。オレンジは○○筋群です。その下は構成している筋を書きましょう。

頭部側屈と回旋の筋

後頭下筋群の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

後頭下筋群

椎前筋群の起始・停止・作用・支配神経を書きましょう。

椎前筋群

上記の図を印刷、もしくはノートに書き、図を参考に空欄を入れてみましょう。書き入れることで、言葉の内容を考えるきっかけになります。

下に答えを入れた図がありますので、自分が入れた言葉と答え合わせをしてみてください。自分の理解度が分かります。

あとは覚えるだけです。空欄に書いた言葉に赤ペンを引き、赤シートで隠して覚えましょう。また、アプリなどを使ってもよいでしょう。白紙の図にもう一度書いてもよいでしょう。自分の覚えやすいやり方で覚えましょう。

課題ノートの答え:自分でノートに記入してから見てください

頭部側屈と回旋の筋 答え
後頭下筋群 答え
椎前筋群 答え

どうでしたか?

分からないところ、間違っているところ、もっと詳しく説明してほしいところなどありましたら、「お問い合わせ」よりお知らせください。感想なども「お問い合わせ」よりお願いします。

今日はここまでです。お疲れ様でした。